第6回 澄和Futurist賞 表彰式の様子
2021.10.8 (fri) 澄和の日
御手洗 志帆様/平野 伸人様/坂 茂様/さだまさし様/中村 哲様 長女 秋子様 澄和理事長・村石 久二
9月30日(木)に毎日新聞紙面を通じて発表した第6回澄和Futurist賞(主催/一般財団法人 澄和、後援/毎日新聞社)。
その表彰式を去る2021(令和3)年10月8日(金)【澄和の日】に東京都千代田区内・東京會舘にて開催しました。
今回は『澄和Futurist賞』3組の受賞ともに、初の『特別賞』、そして若い世代に応援の意味も込めお贈りする『Next Futurist 奨励賞』各1組の受賞となりました。来賓として財界をはじめ、公益法人、スポーツ界や芸能界などから約190名の方々が出席され、賞のサブタイトルにあるとおり、和やかな式典となりました。
澄和Futurist賞は、「人の和」「自然との調和」も含めた広義の平和関連テーマに地道に取り組む方々を応援するためのものです。今回も幅広い分野にまつわる方が受賞されました。
一般財団法人 澄和がめざす「和む世界」とはすべての命が尊重され、共存する環境。この顕彰事業を軸に他の事業と組み合わせながら、私たちが描く「和む世界」の実現に向けて様々な方々と手を携えながらじっくりと取り組んでいきます。
引き続き澄和の活動にご注目ください。よろしくお願いいたします。
受賞者の皆様からのコメント(要旨)
【澄和Futurist賞】さだまさし 様今まで自分が特別なことをしてきたと思いませんが、実は音楽というのは平和の象徴だと思っております。世の中の平和が掻き乱される時に必ず、まず音楽の自由が奪われる、これは歴史的にずっと証明されてきてることなんですね。ですから僕は平和コンサート「夏 長崎から」を通じて何が伝えたかったというと、家族で子どもも一緒に音楽を聴いてくれるのは、ひとつの平和の象徴だということです。そのために無料でやりました。お金を頂戴すると小さいお子さんは家で留守番ってことになりますよね。聞いてもわからないんだから家にいろと。昨年来のこのコロナ禍にあって一番最初に音楽家の自由が奪われました。音楽家はもう本当にギリギリのところで一生懸命みんな頑張っています。ただ僕は「風に立つライオン基金」という公益財団法人に関わり合っておりますので、お医者様と相談をして昨年の9月からコンサートをスタートさせました。ありがたいことに感染者の報告は一例も出ずに、福島でささやかに4500回目のコンサートをやることになっております。本当に何かこういうことで褒めてくださると、なんかああ頑張らなきゃいけないなとつくづく思います。
【澄和Futurist賞】坂 茂 様 さきほど中村哲さんのビデオを見て、まだまだ自分がやることがあるんだとつくづく感じました。自分はまだまだだなと思いました。この賞を機にまたさらに活動を続けていきたいと考えております。 ありがとうございました。*特別賞受賞 中村哲様の紹介映像をご覧になり、感極まられたスピーチでいらっしゃいました。
【澄和Futurist賞】平野 伸人 様1985年、ちょうど被爆40年を迎えた時にもう被爆者の後を継ぐ人がいなくなるんじゃないか、それで立ち上げたのが私たちの被爆二世の運動なんです。ところがまだその次の世代が育っていない。その頃社会的な問題とか平和の問題に取り組む子どもたちが全然いないという状況で、なんとか私たちの跡継ぎを作らなきゃいけないということで始めた運動です。今ではこの運動に参加した高校生は5000人を超え、色んな分野で活躍をするようになってまいりました。平和大使は300人ぐらいなんですが、それを支える高校生が5000人ということになります。地道な運動ですけれども、皆さんのささえを糧に、今後も続けていきたいと思っています。私はこういう場に立てる立場ではないけれど、皆さんの励ましを受けながら、今後若い人をみんなで育てていくということに力を尽くしていきたいと思います。本日は本当にありがとうございました。
【特別賞】中村 哲 様(代理 長女 秋子様)この度はすばらしい賞をいただきありがとうございます。父は用水路、農業、医療事業と人間が生きていく上で最も必要なものに根ざして活動をしていました。沙漠だった場所が農地になり作物が収穫された時や、用水路の話を嬉しそうにする父の笑顔を今でも思い出します。父はおおらかな人でよく冗談も言う普通の父親でしたが、礼儀や思いやりに欠けた行動には厳しい人でした。そんな父は、家族が一緒にいられること、ご飯を食べられることが人間の幸せと話しておりその為の現地活動だったと私は思っています。シンプルで当たり前のようですが現代の日本で暮らす私たちはそのことを忘れがちで父の話は大切なメッセージではないかと思います。そしてこのことを忘れずに、困ってる人がいれば気にかける、お手伝いをするという気持ちを一人一人持つことがより良い未来を作っていくのではないかと思います。Futurist賞のサブタイトルは「平和、人・自然 なごむ世界へ」とのことですが、こうした賞をいただけるということは現地で活動されている方々や日本で支援をしてくださる方々もお喜びになるのではと思います。私たち家族もとても嬉しく思います。本日はありがとうございました。
【Next Futurist 奨励賞】御手洗 志帆 様 本日はこのような賞をいただきまして誠にありがとうございます。毎年原爆や沖縄戦など戦争の記憶と記録をテーマに映画上映をし、トークショーや朗読会も開催しています。そもそもこの映画祭は私が23歳の時に全くの個人で始めた映画祭です。戦争の悲惨な記憶を風化させたくない。映画を通して平和の尊さを伝えたいという思いにこれまで本当に多くの映画人、文化人の方にご賛同いただきご登壇いただきました。俳優の菅原文太さん、奈良岡朋子さん、また吉永小百合さんからは戦後が100年続いてほしいというメッセージをいただきました。今年1月にお亡くなりになられた半藤一利さんにもお越し頂きました。昨年は新型コロナの影響で開催の中止も考えましたが、多くの人に支えられなんとか続けることができました。映画祭のタイトルは吉永小百合さんに書いていただいたものです。継続は力なりという言葉を信じて10年間平和の映画祭を続けてまいりましたが本当にこれからが大切なんだと思います。若い人たちを巻き込んで、一緒に日本の未来に、平和な未来を作れるようにこれからも頑張って参りますのでどうかよろしくお願いいたします。表彰式・パーティーの様子
それでもたくさんのご来賓にお越しいただき開会
伊藤 美誠様の五輪金メダリストコンビ
ご来賓の皆様からスピーチをいただきました
「澄和Futurist賞」への理解が深まりました
これまでの受賞者の皆さま

<第8回>
坂本 龍一様(当日代理 エイベックス・エンタテインメント副社長 若泉 久央様)
宮本 亞門様
大石 芳野様
叶 匠壽庵(社長 芝田 冬樹様 当日代理 御令息 芝田 元太様)










