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第8回 澄和Futurist賞 表彰式の様子

澄和Futurist賞表彰式の様子
澄和Futurist賞表彰式

2023.10.27 (Fri.)

写真右より、
叶 匠壽庵(社長 芝田 冬樹 様 代理 御令息 芝田 元太 様)/大石 芳野 様/宮本 亞門 様/坂本 龍一 様 代理 エイベックス・エンタテインメント 副社長 若泉 久央 様  澄和理事長・村石 久二

10月8日(日)【澄和の日】に毎日新聞紙面を通じて発表した第8回澄和Futurist賞(主催/一般財団法人 澄和、後援/毎日新聞社)。
その表彰式を去る2023(令和5)年10月27日(金)に東京都千代田区内・東京會舘にて開催しました。

今回は『澄和Futurist賞』3組の受賞ともに、『特別賞』、1組の受賞となりました。来賓として財界をはじめ、公益法人、スポーツ界や芸能界などから約230名の方々が出席され、賞のサブタイトルにあるとおり、和やかな式典となりました。

澄和Futurist賞は、「人の和」「自然との調和」も含めた広義の平和関連テーマに地道に取り組む方々を応援するためのものです。今回も幅広い分野にまつわる方が受賞されました。

一般財団法人 澄和がめざす「和む世界」とはすべての命が尊重され、共存する環境。この顕彰事業を軸に他の事業と組み合わせながら、私たちが描く「和む世界」の実現に向けて様々な方々と手を携えながらじっくりと取り組んでいきます。

引き続き澄和の活動にご注目ください。よろしくお願いいたします。

受賞者の皆様からのコメント(要旨)

宮本 亞門 様【澄和Futurist賞】 宮本 亞門 様この賞をいただけるなんて、嬉しくてしょうがありません。実は最近よくシニアの割引チケットを使うようになり、少し落ち着くべきか考えていただけに、この賞は「フューチャリスト」つまり将来を創る人へのものですし、それも平和への賞だけに、落ち着くどころか、これからますます頑張らなくてはと勇気をいただきました、ありがとうございます。私は2001年9月11日ニューヨークで舞台を開けようとしていたときに同時多発テロに遭遇しました。マンハッタンは一瞬で戦場になり、そこから大きく人生が変わりました。さらに3週間後、タイでは交通事故に遭い、タクシーの後部座席からフロントガラスを突き破って15m飛ばされ頭に50針縫いました。しかし、それでも生きていた。その時感じたのです、僕にはまだ大きな役目があると。それから演出という道具を今まで以上に使わせていただき、人間のドラマやストーリーを通して、生きていることの素晴らしさを世界中の人に伝えてきました。私が 21 歳のときに亡くなった母が、生前よく言っていたことがあります。「生きているって それだけですごいのよ」と。若輩者だった自分には当時良くわかりませんでしたが、年を重ねた今はっきりと言えます。死ぬ瞬間まで自分ができること本気でやっていきたいと。近年は感染症や気候変動による災害などにより、多くの方が死に世界中差別や分断が生まれ。またロシア、ウクライナ、それにイスラエルやパレスチナなどで戦争が激化し今も多くの子供たちが死んでいます。まさか誰もこんな時代が訪れるとは思っていなかったでしょう。でも私は、この過酷な現実を目を逸らさず、無限なる夢と希望を諦めず、誰一人死なない苦しまない未来のために歩んでいく所存です。舞台だけではなく色々な方法で協力させてください。何か僕にできることがあれば、ぜひ私を平和のために使ってやってください。今日は勇気を奮い立たせる賞をいただき、心から感謝いたします。
大石 芳野 様【澄和Futurist賞】大石 芳野 様 澄和Futurist賞という名の、永遠に未来が続くと思いたくなるような賞に私が選ばれたと聞いたとき戸惑いました。私が撮影してきた大勢の子どもたち、戦争で傷ついたり、親を亡くしたりした子どもたちの、「戦争なんて大嫌い、もう二度と戦争を起こさないように伝えて」という叫びを私は必死に受け止め、様々な人を撮って走り回っている内にとうとう半世紀が経ってしまいましたが、自分ではつい最近のような気がしています。私の場合は、写真という動きのない、見る側に想像力を働かせてもらわないといけないもので伝えてきましたし、現場の声を聴いて伝えてきたつもりですが、それが叶わない現実があることに対して、次世代の子供たちになんと言ったら良いのかと重い気持ちになります。今でも新しく戦争が起こり、ウクライナには本当に心を痛めますし、今月から始まったガザとイスラエルの戦争も大勢の犠牲者、特に子供や女性が続出し毎日胸が苦しくなっています。自然災害と違って戦争は人間が起こすのですから、本気になれば抑えることができるのではないかと思っています。これからこの地球で生きていく小さい子どもたちが大きくなった時に これ以上の戦争とか不安とかがないようなそういう世の中に私たちは努力していかなければならないのではないかと思っています。私の名は大石ですけど、皆様方はそれぞれのお力で、小石であったとしても集まれば広場にもなるし大きな岩にもなると思っています。本当にこの栄えある賞にお選びくださってありがとうございました。選考委員の方々、村石理事長に心からお礼申し上げます。そして、多くの方々に支えられてここまできたことを忘れてはならないと思っています。
叶 匠壽庵 様【澄和Futurist賞】叶 匠壽庵 様
(社長 芝田 冬樹 様 代理
御令息 芝田 元太 様)
本来であれば代表である父が参加する予定でしたが、あいにく体調不良でございまして私が代役として出席させていただきました。その父から「澄和さんの和む世界とはすべての命を尊重し、共存する環境」ということなんだというのを聞き大変おこがましいのではございますが、これはまさに寿長生の郷(すないのさと)だなと私の頭の中で思い浮かべておりました。私は幼少の頃から寿長生の郷に訪れる機会がたくさんあり、その中で里山の世界観や社員の方とお客様の笑顔といった光景がとても大好きでしたので、いつかここで働きたいという思いをずっと持ちながら約4年前に叶 匠壽庵に入社いたしました。現在は映像にあります工場で和菓子を作りながら、日本ミツバチの養蜂や絶滅が危惧されている生物を守る活動、また、里山をもっと作っていく、そうした活動を仲間とともに行っております。私たち叶 匠壽庵人は創業者の思い、理念というものを引き継ぎ、また、農工ひとつという考えを持って今まで精進してまいりましたので、この活動を皆さんの目に止めていただいて、またこうした素晴らしい賞をいただきまして社員一同感謝を申し上げます。叶 匠壽庵は人と地域と自然を愛する会社でございます。これから時代は変わっていきますが、私たちの思いはしっかりと胸に止めて私たちらしく私たちの道を歩んでいきたいと思います。
坂本 龍一 様【特別賞】坂本 龍一 様
(代理 エイベックス・エンタテインメント 副社長
若泉 久央様)
本日 坂本龍一の名代で参りました若泉と申します。僭越ではございますが、一言ご挨拶と少しだけ教授の話をさせていただきます。まずは大変素晴らしい賞を頂戴し、本人に代わりまして深く御礼を申し上げます。今年の3月28日 71歳で旅立ちました。がんを患い約9年という長い闘病生活でしたが、その間も音楽制作をはじめ、あらゆる活動は全く止めずに最後まで駆け抜けた人生だったと思います。1970年代、80年代はイエローマジックオーケストラというバンドで世界を駆け回りました。その後『戦場のメリークリスマス』という作品で俳優デビューもし、そこから数々の映画音楽も手掛けました。『ラストエンペラー』という映画では、アカデミー賞とグラミー賞を受賞し、最後、今年の春に公開された是枝監督の『怪物』という映画の音楽も担当しました。本当に亡くなる直前まで音楽を作り続けました。教授の言葉で印象深いものがあります。ある時「グローバルスタンダードとは?」と問いかけられました。答えを待たずに先に答えを言われたのですが、それは「日本という国が、自分の国の文化というものがどんなに素晴らしいかを他の国の人にきちんと伝えられること」というものでした。その言葉を胸に教授の曲を聞き返すと、常に半歩未来の新しい音楽なのに、どこか懐かしかったり 伝統的なオリエンタルやアジアンだったり、日本の風合いがある曲というものが非常に多く、まさに自分で体現していたと感じます。教授は音楽家である一方で、平和への活動、環境問題のこと、これも亡くなる寸前も神宮外苑の嘆願書を出したり、ウクライナのバイオリニストと共演したりと精力的に動いていました。すごく印象的なのはそうしたプロジェクトで出会う皆さんが本当に若い方々であり、この後演奏を聞いていただくオーケストラもそうですが、ここにおいては常に教授は自分が死んだ後の未来というのを見ていたと思います。皆さん、教授はいませんが、音楽はここにあります。是非聞いてください。ありがとうございました。

表彰式・パーティーの様子

会場 東京會舘 7階 SAKURA
当日はまぶしいような晴天に恵まれました
受付風景
テレビ、新聞等取材多数
選考委員の皆様
古賀 誠評議員をはじめ、ご来賓の皆様から
叱咤激励のスピーチをいただきました
乾杯のご発声は第6回受賞者 坂 茂様、
城山 三郎様 御令嬢 井上 紀子様
卓球 伊藤 美誠選手よりビデオレター
和やかな雰囲気で懇親会は進みました
映画『あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。』
若い世代に平和の大切さを知っていただきたく、
澄和も製作委員会に名を連ねています。12/8公開。
坂本龍一様が生前監督し、最後まで気にかけていた、
東北の子どもたちで構成する「東北ユースオーケストラ」。
弦楽四重奏にて『戦場のメリークリスマス』をご披露いただきました。
会場の空気を振るわせるすばらしい演奏に、皆様感動されていました。
会場内は終始和やかな雰囲気で、また一歩
「澄和Futurist賞」への理解が深まりました

これまでの受賞者の皆さま

第1回澄和Futurist賞

<第1回>
吉永 小百合様
中山 きく様
無言館(館主 窪島誠一郎様)

第1回澄和Futurist賞

表彰式の様子

第2回澄和Futurist賞

<第2回>
山田 洋次様
津端修一様・英子様ご夫妻
神田 さち子様

第2回澄和Futurist賞

表彰式の様子

第3回澄和Futurist賞

<第3回>
MISIA様
山下 泰裕様
嘉瀬 誠次様(当日代理 長男 晃様)

第3回澄和Futurist賞

表彰式の様子

第4回澄和Futurist賞

<第4回>
谷川 俊太郎様
イルカ様
岩田 雅裕様

第4回澄和Futurist賞

表彰式の様子

第5回澄和Futurist賞


<第5回>
高橋 尚子様
畠山 重篤様
劇団 こまつ座(代表 井上 麻矢様)

第5回澄和Futurist賞

表彰式の様子

第6回澄和Futurist賞

<第6回>
中村 哲様(当日代理 長女 秋子様)
さだまさし様
坂 茂様
平野 伸人様
御手洗 志帆様

第6回澄和Futurist賞

表彰式の様子

第7回澄和Futurist賞

<第7回>
黒柳 徹子様
アーサー・ビナード様
野瀬 秀拓様

第7回澄和Futurist賞

表彰式の様子

第8回澄和Futurist賞

<第8回>
坂本 龍一様(当日代理 エイベックス・エンタテインメント副社長 若泉 久央様)
宮本 亞門様
大石 芳野様
叶 匠壽庵(社長 芝田 冬樹様 当日代理 御令息 芝田 元太様)

第8回澄和Futurist賞

表彰式の様子



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